2015 天空の城「備中松山城」

岡山県高梁市内を覆う雲海の中、備中松山城がそびえる標高約430mの小松山の山頂だけが姿を現す「天空の城」を撮影するために、深夜2時に起きて自宅から約60km離れた撮影場所へ向けて車を走らせる。井原市から高梁市に差し掛かる頃、道路を這うように霧が舞い始めるのを目の当たりにし、少なくとも雲海が発生することが確信できると、一気に足取りが軽くなる。

2015/10/17
3:30頃、撮影場所に到着すると展望台は既にカメラの三脚で埋め尽くされていて、展望台の真下に陣取ることにする。先に着いていたカメラマンが「今日の雲海は浅いですね。この時間に完全に街並みを雲海が覆ってないと天空の城は期待できませんよ。」と言う。

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雲海の切れ間に街明かりが見えているので、894秒のバルブ撮影をしながら様子を見ることにする。夜明けに向かって冷え込みが進行するか、陽が昇る頃に放射冷却の影響がなければ、これ以上の雲海の発生は期待できない。撮影場所に到着した時のまま、結局気温の変化はなかった...。

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一般的な雲海の撮影スポットと違い、南側の方角に展望台が向いているため、ダイナミックな朝焼けや雲海から昇る朝陽もないので、天空の城を撮り逃せば落胆が大きい。結局この日は被写体から備中松山城を外して撮影を切り上げる。

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2015/10/18
深夜2時にセットしたアラームより30分早く起きて、前日に続いて再び撮影に向かう。この日もほぼ同じ地点から霧が道路を舞い始める。更に車を走らせると、霧は一層深みを増して昨日と比べ物にならない期待が胸を打ち鳴らす。撮影場所に着くと昨日よりカメラマンの人数が増えており、アラーム通りに起きていたら展望台の真下でさえ撮影できなかっただろう。

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夜更けから朝6時まで曇りの予報は有難いことに外れてくれた。小松山の山頂に陽が射して備中松山城が色づく頃、雲海の上昇を今か今かと待ち続ける。

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やがて小松山の裏側から雲海が流れ込み、一旦城も姿を消す。さほど昨日と変わらない気象条件なのに、ここまで雲海の発生の仕方が違うものなのか!?

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長期戦になることを覚悟するものの、意外にも雲海は短周期で浮き沈みを繰り返す。

「この時を待っていた!」

雲海が覆う時よりも下降して備中松山城が姿を現す時の方が個人的に気に入っている。

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地元から来られていたカメラマンがここまで良い条件で天空の城を見ることができるのは珍しいと言っていた。3年に渡って通い続けた成果を感じることができたが、これで満足できるほど僕の想像力は乏しくない。城の周りの木が紅葉で色づく時期にも撮影してみたいし、落葉が進んで更に城が見える範囲が広がる頃にも撮影してみたい。好奇心が尽きるまで果てしなく撮影は続くのである。

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Commented by kainaka-2 at 2015-10-23 11:49
ここも最近人気出てますね~。
今度は竹田城跡に起こし下さい。
Commented by Yoshinobu_Kanao at 2015-10-28 22:24
>kainaka-2さん

私もそうですが他県ナンバーの車がよく停まっています。竹田城跡も気になっていますが、前日から泊まりで行けそうなら考えてみたいです!
by Yoshinobu_Kanao | 2015-10-22 23:52 | 雲海 | Comments(2)

使用カメラ履歴:SONY Cyber-shot DSC-T50 / Panasonic LUMIX DMC-FZ18/28/38/150 / PENTAX K-x / OLYMPUS PEN Lite E-PL1s / Canon EOS 60D / Canon EOS 7D Mark II / Canon EOS 6D / Canon EOS 6D Mark Ⅱ


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